ガンコな緑のカビの落とし方。どんなものにも発生する厄介者。。 23.04.05  (更新: 

ガンコな緑のカビの落とし方。どんなものにも発生する厄介者。。

クローゼットにしまったままだった服、タンスや家具にフローリング、窓枠や畳といったものまで、家の中のありとあらゆる場所に発生する緑のカビ。
この緑のカビは「ツチアオカビ」と言われるカビの一種で、土壌に多く存在し、住居に使われている木材や畳に発生すると腐食や劣化の原因になることもあります。
このカビはどこにでも存在するため、空気中を漂いながら室内にも入ってきます。
そして部屋の中の家具や衣類に付着し、気づかないうちにどんどん繁殖してしまうのです。

そのまま放置してしまうとカビ臭い匂いがついてしまったり、人が胞子を吸い込むと喘息を引き起こしてしまうことも...。
特に小さなお子さんや高齢者など、抵抗力の弱い方には注意が必要です。
見た目が悪いだけでなく住まいにも健康にも悪影響を及ぼす緑カビ。もし見つけたらできるだけ早く取り除いた方がいいでしょう。
そこで今回は緑カビの落とし方と再発生させないための予防法をご紹介します。

なぜ生える?緑カビの原因と発生しやすい場所

緑カビはさまざまな場所に存在するカビですが、だからといってどこにでも生えるわけではありません。
カビが繁殖しやすくなるのは「温度」「湿度」「栄養分」この3つの条件が揃った時。ほとんどの方がご存知でしょうが、カビは高温多湿を好みます。
最初は小さな緑カビも気温が20℃以上、湿度が80~90%、ほこり・皮脂・食べかすなどの栄養分が加わると、どんどん部屋全体に広がってしまいます。

またいろいろな場所に発生する緑カビですが、特に発生しやすい場所があります。まず窓や扉などの結露しやすい場所。
結露は外気温より室内の温度が高いため起きる現象。結露によって生まれた水分=湿気と、暖められた室内の温度によってカビが生えやすくなります。

次に水蒸気がこもりやすい場所。お風呂や洗面所などのいわゆる「水回り」です。
水蒸気が発生しやすく気密性が高いスペースなので、蒸れた空気がこもりやすくカビが生えやすいのです。

最後に空気の流れが悪い場所。クローゼットや押し入れ、流しの下、シューズボックスなど、普段あまり換気をしないところです。
こういった場所は緑カビが発生しやすいので、カビが生えたりしていないか時々チェックするといいかもしれませんね。

見つけたらすぐに除去!緑カビの落とし方

体にもよくない緑カビ、もし見つけたら早めに除去しましょう。
ただ「拭いたりこすり落としただけではすぐにまた生えてきてしまう」「何度も掃除するのはもうウンザリ...」なんて人もいるかもしれません。

緑カビは比較的落ちやすく拭き掃除しただけでキレイになったように見えますが、実はそれだけではカビ菌が落とし切れずに残ってしまいます。そのため何度掃除してもすぐにまたカビが生えてくる...という残念な状態になってしまうんです!
しつこい緑カビを退治するには、汚れの原因になるカビ菌をしっかりと元から除去する必要があります。
ここではカビの生えてしまった場所や状況に応じて、いくつか緑カビの落とし方をご紹介します。
緑カビから大事なお部屋や衣類を守るためにぜひ参考にしてみてください。

熱湯で落とす

まず一番初めに試してみてほしいのが熱湯消毒。カビも「生き物」なので、50℃以上の熱湯で殺菌することができます。
市販のカビ取り剤などに比べると効果は少し劣りますが、カビ取り剤特有の「気分が悪くなる」「肌が荒れる」といった心配もなく安全です。

基本的なやり方は50℃以上の熱湯に緑カビが生えてしまったものを浸すだけ。
例をあげてもう少し詳しく説明すると、たとえばカビの生えやすい浴室。緑カビは拭き取っておき、そこに50℃以上の熱湯をシャワーで10秒以上しっかりかけます。その後、浴室全体を乾燥させるため換気扇をまわして終了です。
ここでしっかり乾燥させるのがポイント。せっかく熱湯消毒しても乾燥が不十分だと熱湯の温度や湿気でまたカビの繁殖を促してしまうかもしれません。

また衣類やタオルといった洗濯ができるものについては「煮洗い」が効果的です。
煮洗いはその名の通り、衣類などを煮込んで消毒すること。大きめの鍋が用意できれば煮るだけなので簡単です。
まず鍋にお湯を沸かして沸騰させます。そこへ緑カビで汚れた衣類やタオルを入れて5~10分ほどかき混ぜながら煮ていきます。その後火を消し、お湯が冷めたら取り出してキレイにすすいで、普通に洗濯します。

ただ一つ注意したいのは、煮洗いは少なからず衣類やタオルにダメージを与えてしまうということ。
煮洗いはガンコなカビ汚れに効果を発揮しますが、色落ちや素材の風合いを損ねる場合があります。大切な衣類は慎重に試しましょう。

アルコール除菌スプレーで落とす

熱湯では効果がなく「水で濡らしたくない」「カビ取り剤では色落ちの心配がある」というような場合は、アルコール度数が70度以上のアルコール除菌スプレーを使うという方法もあります。

まずアルコール除菌スプレーを汚れてもいいタオルや雑巾に含ませ、緑カビの上から押さえながら拭き取ります。
この時、カビ汚れだけでなくその周囲も含めて少し広めに拭き取ります。こうすることで周りに広がった目に見えないカビ菌も一緒に除去することができます。

塩素系漂白剤で落とす

熱湯もダメ、アルコール除菌スプレーもダメ、さらに素材へのダメージが気にならない場合は、塩素系漂白剤を使う方法もあります。
塩素系漂白剤はいわゆる「カビキラー」や「カビハイター」などに代表されるカビ取り剤。カビを落とすことが目的の洗剤なので効果はバツグンですが、使用することで色落ちや素材の風合いを損ねるなど、素材を傷めてしまう可能性があります。
塩素系漂白剤を使用する場合は、まず目立たない場所で色落ちなどの問題がないかチェックします。問題なければ緑カビの生えている場所に直接

塩素系漂白剤を吹き付けるか、雑巾などにとってそれを緑カビにつけます。この時も緑カビだけでなく、その周囲も含めて少し広めにつけましょう。
規定の時間放置して拭き取ったら最後に水拭きで仕上げて終了です。漂白剤の跡が残ったりしないよう、しっかりと拭き上げてください。

【漂白剤の種類】

漂白剤には、 「塩素系」(液体状)、「酸素系」(液体状、粉末状)、「還元系」(粉末状) の3種類がありKAO社の「ワイドハイター」が有名です。
酸素系漂白剤には酵素が含まれている場合があり成分表示で確認できます。 酵素が含まれていると金属染料などが使用されていると化学反応で色が抜けたり繊維を傷める原因になります。
また、いずれの漂白剤も「水洗不可」表示のあるの衣類や金属製のボタンた付いた衣類には使用できません。
塩素系と還元系は色柄物の衣類には使用できないので、 一般的な食べこぼしの汚れやインク、黄ばみ黒ずみ、血液のシミなどは酸素系漂白剤を使用します。
鉄錆びの汚れや塩素系漂白剤による黄ばみができた場合は、還元系漂白剤を使います。

どうしても落ちないカビの汚れはクリーニングへ

どうしても落ちないカビの汚れやシミは、自宅いながら申し込みから集荷、仕上がったら自動的に届けてくれる宅配クリーニングを利用すると便利です。
一般的に落とすのが難しいカビや古いシミなどは、宅配クリーニングの クリーニングモンスターに出すのがおすすめです。

クリーニングモンスターでは、不入流(いらずりゅう)という独自のシミ抜き技術で、どんなシミでもよく見なければわからないほどに除去できます。
クリーニングに出すと当然料金がかかってしまいますが、時間や手間を考えると、洗濯して落ちなかったカビなどの頑固なシミは最初からプロに任せた方が得策ででしょう。

緑カビの予防対策

せっかく手間をかけて除去しても、油断するとまたすぐに生えてきてしまう緑カビ。一度キレイに掃除したら、再度繁殖しないよう予防のための対策をしておきましょう。少し気を付けるだけで緑カビの再発生を防ぐことができます。

まずは換気。こまめな換気でカビが繁殖しやすい条件の一つ「湿度」を下げることができます。
室内に湿気がこもらないように気を付けるだけで緑カビの予防対策になります。

また通気性をよくすることも重要なポイント。クローゼットの衣類は間隔をあけて収納し、風通しをよくします。
タンスなどの衣類も隙間なく詰め込んでしまうのはNG。衣類同士が蒸れて湿気たり、風通しが悪くなったりします。

あまり物を詰め込みすぎないように注意しましょう。
さらに定期的な掃除も緑カビの予防に効果的です。ホコリや汚れはいわばカビの「食料」。こまめな掃除でカビの栄養源を断ってしまえば、繁殖しずらくなります。

高温多湿になりやすい日本の住居。緑カビも発生しやすく、一度取り除いても環境次第で何度も繁殖してしまいます。そうならないためにも、普段からこまめな換気や掃除を心がけて緑カビを撃退しましょう!

(※本ページはプロモーションが含まれています。)

  • 広告
  • 広告
PageTop

CATEGORY