服についたカビは落とせる?簡単な落とし方とカビ予防法! 23.03.15  (更新: 

服についた「カビ」をキレイに落とす方法

久しぶりにクローゼットから出した服に何か白い汚れや黒いポツポツとしたものがついている。一体これは何?その正体、実は服に生えてしまったカビかもしれません。
あまりカビが生えるイメージのない衣類ですが、一般的に服を収納するクローゼットなどは意外と湿気がたまりやすい場所。注意しないと大事な服がカビの温床になっているかも...。

一度カビがついた服は対処の仕方がわからず、そのままにしたり諦めて捨ててしまう方もいるでしょう。でも服についたカビは状況次第でキレイに落とすことができるんです!
そこで今回は服についてしまったカビの落とし方と、カビを予防する衣類の保管方法をご紹介します。

服のカビの原因は?

意外と思うかもしれませんが、実は服の繊維はカビが生えやすいもの。中でも「温度」「湿度」「栄養分」この3つが揃うと、カビが生えやすくなります。

カビは高温多湿を好みます。カビが一番繁殖しやすい環境は、気温が20℃以上、湿度が80~90%。これにほこり・皮脂・食べかすなどの栄養分が加わることで衣類にもカビが生えてしまうんです。特にタンスやクローゼットなどの収納場所は空気が通りにくく、カビが繁殖しやすい場所とも言えます。

服に生えるカビの種類は「白カビ」と「黒カビ」

服につくカビは「白カビ」と「黒カビ」の2種類。住宅の水周りやタオルなどにつくピンク色や緑色のカビが生えることはありません。もし服がそのような状態になっているのであれば、それはカビではなく色移りの可能性が高いです。服につく白カビと黒カビにはそれぞれ特徴があります。

「白カビ」は一見ほこりやふわふわした綿毛のように見える白いカビ。白っぽい色や淡い色の服についていると見分けづらいですが、服の表面についているだけなので、比較的落としやすいカビです。

もう一つの「黒カビ」は一度生えてしまうと落とすのが難しい、やっかいなカビ。黒や濃い緑色の小さなポツポツとした汚れがつきます。
表面だけにつく白カビと違い、衣類の繊維の奥深くまでカビの菌糸が根をはっているため落としにくく、カビが生えた部分の黒ずみも取らなければいけません。漂白剤を使わないと落ちないため、水洗いできない衣類に生えてしまった場合ははかなり厳しいと言えるでしょう。

状態にもよりますが、時間がたちすぎていたりあまりに汚れがひどい場合は、クリーニングを断られてしまう場合もあるんだとか。黒カビがつかないように、衣類の保管には十分注意が必要です。

服についたカビの落とし方

服についたカビの落とし方ですが、白カビと黒カビは性質が違うためやり方も変わってきます。それぞれの方法を見てみましょう。

白カビの落とし方

白カビは落としやすいカビなので、普通に洗濯しただけで落ちる場合もあります。もしそれでも落ちない場合は、表面についたカビを取り除いてから、薬剤によって繊維の中の菌を死滅させることでキレイに落とすことができます。以下の方法を試してみてください。

「酸素系漂白剤」と「アルコールスプレー」を用意する

塩素系漂白剤は色落ちの可能性があるため、漂白剤は酸素系のものを使います。アルコールは除菌によく使われる一般的なものでOK。酸素系漂白剤は金属染料が使われている衣類やシルク素材などには使用できないので要注意です。また色落ちしない素材なのか洗濯表示で確認してから使うようにしましょう。また危険なので他の洗剤や漂白剤を混ぜてはいけません。手荒れの気になる方はゴム手袋を使ってください。

【漂白剤の種類】

漂白剤には、 「塩素系」(液体状)、「酸素系」(液体状、粉末状)、「還元系」(粉末状) の3種類がありKAO社の「ワイドハイター」が有名です。
酸素系漂白剤には酵素が含まれている場合があり成分表示で確認できます。 酵素が含まれていると金属染料などが使用されていると化学反応で色が抜けたり繊維を傷める原因になります。
また、いずれの漂白剤も「水洗不可」表示のあるの衣類や金属製のボタンた付いた衣類には使用できません。
塩素系と還元系は色柄物の衣類には使用できないので、 一般的な食べこぼしの汚れやインク、黄ばみ黒ずみ、血液のシミなどは酸素系漂白剤を使用します。
鉄錆びの汚れや塩素系漂白剤による黄ばみができた場合は、還元系漂白剤を使います。

表面についたカビを落とす

屋外かきちんと換気のできる室内で白カビを取り除きます。カビを取り除くアイテムには洋服ブラシ・刷毛(ハケ)・テープなどがあります。

洋服ブラシや刷毛は衣類へのダメージが少ないですが、カビを落とした後にブラシや刷毛に白カビがついて残ってしまうので、固く絞った布で水拭きするなどの後処理が必要になります。

テープを使用する時は、落とした白カビが再度衣類につかないよう、そのつどキレイな面ではがし落とすようにします。使用後もそのままテープを捨てるだけなので後始末は簡単ですが、デリケートな衣類は傷めてしまう可能性があります。カビ取りのアイテムはそれぞれの特徴を考えて選ぶようにしましょう。

白カビの生えていた部分にアルコールをかける

白カビを取り除いたら、カビの生えていた部分にアルコールをしっかりかけましょう。またはアルコールを染み込ませたキレイな布で叩きながら拭き取ってもOKです。

アルコールはタンパク質を変化させる性質があり、その働きによって衣類に残った白カビの菌を死滅させることができるんです。このひと手間で繊維の奥まで殺菌し、再び白カビが発生するのを防ぎます。

酸素系漂白剤を入れて普段通り洗濯する

最後に酸素系漂白剤を規定の量だけ入れて普段通り洗濯します。アルコールですでに白カビの菌は殺菌できているので、他の洗濯ものと一緒に洗濯しても大丈夫。ただし洗濯後はしっかりと乾燥させてください。ここで乾燥が不十分だとまたカビが発生するかもしれません。洗濯した衣類はしっかりと乾燥させることが大切です。

黒カビの落とし方

黒カビは繊維の奥深くまで菌が根を張っていることが多く、落とすのが難しいと言われているカビです。またカビ菌を殺菌することに加え、すでについてしまった黒カビの色素を取り除かなければキレイになりません。
少し手間はかかりますが、酸素系漂白剤を使って丁寧に落としていく必要があります。

「酸素系漂白剤」と「綿棒」を用意し、黒カビ部分に直接塗り込む

酸素系漂白剤は粉状のタイプが多いので水に溶かして使います。除菌や消臭といった効果もあり、色柄物にも比較的安心なタイプの漂白剤です。

手順としてまず、水に溶かした漂白剤を綿棒を使って黒カビの生えた部分に直接しっかりと塗り込みます。

衣類全体を水に溶かした漂白剤につけ置きする

次に40~50℃くらいの熱めのお湯に酸素系漂白剤を溶かして漂泊液を作ります。量の目安はお湯1Lに対し漂白剤が10g程度。漂白剤の量が多すぎると色落ちや生地を傷める原因になるので、入れすぎには注意しましょう。

この漂白液に30分~2時間くらい、衣類全体をつけ置きします。服全体をつけ置きすることで、目に見えない部分に隠れているカビ菌も殺菌します。つけ置き時間は長すぎるとかえって服を傷めてしまうので、規定の範囲内で行います。

普段通り洗濯する

つけ置きで黒カビが落ちたら、もみ洗いして漂白剤をしっかりとすすぎ落とします。その後、洗濯用洗剤で普段通り洗濯します。洗濯したらしっかりと乾燥させましょう。

衣類以外のカビの落とし方

衣類についたカビはひと手間かけて洗濯することで落とすことができますが、通常洗濯機で洗濯しないものにカビが発生した場合はどうすればいいのでしょうか?洗濯が難しい代表的なものとして「敷布団」「カーテン」「チャイルドシート」の例を見てみましょう。

敷布団

カビが生えるの原因は「温度」「湿度」「栄養分」ですが、敷布団はまさにその条件が揃った状態。「人は寝ている時一晩でコップ一杯ほどの汗をかく」とよく言いますよね?かいた汗はそのまま敷布団に吸収され、たまっていきます。しかもその布団が人が寝るたびに体温で温められ、皮脂や髪の毛、ダニといった汚れを栄養分にしてカビの温床になってしまうのです。

少し汚れているだけなら...と気にせず使ってしまう人もいるかもしれませんが、そのまま放置しているとますますカビが繁殖し、取り返しのつかないことになってしまう場合も。

さらにカビが生えた布団はただ見た目が悪いだけではありません。カビの生えた布団で寝ていると、睡眠中ずっとカビの胞子を吸い込むことになります。その状態が長期間続くと、アレルギー性鼻炎や喘息といった呼吸器系の病気、アトピー性皮膚炎などのアレルギーを引き起こす可能性があります。抵抗力の弱いお年寄りや乳幼児は特に注意が必要です。

さて敷布団のカビの落とし方ですが、敷布団を家庭の洗濯機で洗濯することは難しいもの。そこで敷布団にカビが生えてしまった場合は「重曹」と「消毒用エタノール」を使ってカビを落とします。
最後に天日干しする必要があるので、布団のカビ取りはよく晴れた日に行いましょう。

  • スプレーボトルに水300mlと重曹大さじ2杯を入れてよく混ぜ合わせます。重曹が多すぎると溶けにくかったり、スプレーが詰まってしまうので、入れすぎには注意しましょう。
    その重曹水を布団のカビが生えている部分にスプレーして5分ほど置きます。

  • 少し置いたらカビの汚れが浮き上がってくるので、その部分をつまむように拭き取ります。拭き終わったらカビの部分に消毒用エタノールをかけてさらに5分ほど放置。消毒用エタノールで除菌します。

  • 5分経ったらエタノールをかけた部分を叩くように拭き取り、その後濡らして固く絞った布で丁寧に拭き上げます。最後に天日干ししてしっかりと乾燥させたら終了です。

カーテン

カーテンも冬場の結露などで意外とカビが生えやすいものの1つ。軽い汚れなら普通に洗濯しただけで落ちる場合もありますが、汚れがひどい場合は酸素系漂白剤、それでも落ちない場合は塩素系漂白剤を使用してカビを落とすことができます。ただしカーテンによっては洗濯できないものや手洗いしかできないものも...。さらに漂白剤を使うと色落ちしてしまう可能性もあるので、カーテンのカビ取りは慎重に行わなければいけません。カーテンの汚れに合わせて3つのカビ取り方法をご紹介します。

まずは洗濯できるか、漂白剤を使えるか洗濯表示などで確認します。洗濯表示の意味がわからない時はインターネットなどで調べてみるのもいいでしょう。また漂白剤を使う場合は色落ちしないかチェックすることも重要。せっかくカビが落とせても色落ちしたり、色褪せたりして見た目が変わってしまっては本末転倒ですよね。カーテンの色落ちチェックはタオルと中性洗剤があれば簡単にできます。まずタオルの一部に中性洗剤を染み込ませます。そのタオルの洗剤がついた部分でカーテンの目立たないところを軽く叩いてみて、もしタオルにカーテンの色が移っていたら色落ちする可能性があり、洗濯には不向きです。色が移っていなければ洗濯しても大丈夫です。

洗濯洗剤で普段通り洗う

洗濯できる場合、洗濯洗剤で普段通り洗濯してカビが落ちるか試してみましょう。洗剤をカビに浸透させる必要があるので、使う洗剤は液体タイプがいいですね。

  • 洗濯する前の下準備としてタオルを使ったカビ取りをします。ここで使うタオルは白のキレイなタオルにしてください。色柄物を使うとタオルの色落ちでかえってカーテンを汚してしまうかもしれません。 まず乾いた白いタオルを敷いて、その上に「カビが生えている面がタオルに接するように(下向きにして)」カーテンを置きます。歯ブラシなどに洗濯洗剤を直接取って、洗剤のついたブラシでカーテンをトントンと叩きます。カーテンの裏から下に敷いたタオルにカビを移すイメージで。軽い汚れならこの時点で大体のカビ汚れが落ちているはずです。

  • その後普段通りに洗濯します。洗濯表示にならってそのカーテンに適したコースで洗濯しましょう。カーテンを傷めないために脱水も1分くらいの短時間で済ませます。

  • カーテンレールや物干し竿で干してしっかり乾燥させます。カーテンはできるだけ広げて全体に風が当たるように干しましょう。

酸素系漂白剤を使ってカビ取りする

洗濯洗剤だけではカビが落ちない場合、酸素系漂白剤を使ってカビを落とす方法があります。漂白剤はカビ汚れに強く、水に溶けやすい粉末タイプがおススメです。

漂白剤を使ってカビ取りをする際は、換気扇を回したり窓を開けたりして十分に換気をしながら行ってください。またゴム手袋などを使用し、手が荒れないように注意しましょう。

  • 洗濯する前の下準備としてタオルを使ったカビ取りをします。これは上記でご紹介したやり方と全く同じ。タオルは白のキレイなものを使ってください。

  • 次に酸素系漂白剤でカーテンをつけ置きします。まず浴槽や大きめのバケツなど、カーテンがつけられるサイズの入れ物に30~40℃くらいのぬるま湯を入れます。浴槽の場合は半分ほどためれば十分でしょう。
    そこに酸素系漂白剤を約40~50gほど入れ、よくかき混ぜます。※浴槽に半分ほどお湯をためた場合の水の量はおよそ100~120Lです。漂白剤の使用量は水1Lに対し5g程度が目安なので、そこから使用量を計算しています。漂白剤の入れすぎは生地を傷めてしまうので、水の量に合った分量を計算して使用してください。

  • 作った漂泊液にカーテンを30分ほどつけ置きします。あまり長時間放置するとカーテンが傷んでしまう可能性があるので、つけ置きは30分程度にしましょう。

  • つけ置きが終わったらカーテンをしっかりすすいで漂白剤を落とし、折りたたんで洗濯ネットに入れて洗濯機で洗濯します。標準コースでも洗濯できますが、手洗いコースなど弱水流のコースで洗濯するとカーテンを傷つける心配がありません。脱水も30秒~1分程度にして短時間で済ませましょう。

  • カーテンレールや物干し竿で干してしっかり乾燥させます。カーテンはできるだけ広げて全体に風が当たるように干しましょう。

塩素系漂白剤を使ってカビ取りする

洗濯洗剤や酸素系漂白剤を使ってもカビが落ちない場合、最終手段として塩素系漂白剤を使ってカビを落とす方法があります。塩素系漂白剤とはカビ取り・除菌に使われる漂白剤で、代表的なものに「カビキラー」や「ハイター」などがあります。漂白する力が強いのでなかなか落ちないガンコな黒カビにも効果的ですが、色柄ものは色落ちしてしまったり、生地が傷んでしまいます。そのため白系のカーテンや、汚れがひどいところに部分的に使う、など、使用できるものが限られてしまうのが難点です。もし塩素系漂白剤を使ってカビ取りをする際は、換気扇を回したり窓を開けたりして十分に換気をしながら行ってください。またゴム手袋などを使用し、手が荒れないように注意しましょう。

  • 塩素系漂白剤は漂白効果が強いため、カーテンの色落ちが心配な場合は漂白する前に色落ちしないかテストをしておきます。水で漂白剤を10倍程度に薄めた液に、カーテンの端など色落ちしても気にならない部分を浸して5分ほど放置します。5分後に確認して色落ちしているようならそのカーテンは漂白剤で色落ちしてしまうということなので、この方法は不向きでしょう。

  • で色落ちしないようならつけ置き漂白を行います。ただし酸素系漂白剤と違い、塩素系漂白剤は浴槽を使うことができません。浴槽に多く使用されている強化プラスチックやホーローといった材質が、塩素系漂白剤を使うことで傷んでしまうためです。塩素系漂白剤でつけ置きする場合は、洗濯機の中や大きめのバケツなどを使うようにしましょう。洗濯機で漂白するのであれば、洗濯機の水量の1/10の量の塩素系漂白剤を入れて漂泊液を作り、この液にカーテンを30分ほどつけ置きします。また部分的なカビ汚れの場合、カビキラーなどのスプレータイプの漂白剤をカビに直接かける方法もあります。カビに吹きつけて汚れが薄くなってきたら、お湯で湿らせたタオルなど汚れてもいい布で拭き取ってしっかり乾燥させて終了です。少しくらいの汚れならこの方法が時間もかからずお手軽です。

  • 30分ほどつけ置きしたら排水して、漂白剤が残らないようしっかりカーテンをすすぎます。そのまま洗濯機ですすぐ場合は、手洗いコースなど弱水流のコースで洗濯するとカーテンを傷つける心配がありません。脱水も30秒~1分程度にして短時間で済ませましょう。

  • カーテンレールや物干し竿で干してしっかり乾燥させます。カーテンはできるだけ広げて全体に風が当たるように干しましょう。

チャイルドシート

子供が使うためいつも清潔にしておきたいチャイルドシート。ですが子供の汗や食べこぼしなどで汚れやすく、密閉された状態が続くと湿気がこもりやすいので、カビの生えやすいアイテムです。
取り外せるものと取り外せないものがあるので、パーツごとに見ていきましょう。

  • チャイルドシートの取り外せるパーツはすべて外します。商品によって違いはありますが、カバーやスポンジ、クッションなどは取り外せる場合が多いようです。すべて外してしまうと後で取り付け方がわからなくなってしまうこともあるので、外す前や外す途中の様子を写真などで残しておくと安心です。

  • 取り外したパーツのカビをブラシやテープで落とします。あまりきつくこすったりすると生地が傷むので慎重に。それでも落ちない場合は酸素系漂白剤を使います。この時も水洗いが可能か、洗濯機で洗えるのか手洗いのみなのか、洗濯表示をよく確認してから行います。水洗いが可能なら、50℃以上のお湯に酸素系漂白剤を規定量入れ、そこにカビの生えたところを1時間ほどつけ置きします。1時間後にカビが落ちているか確認して、まだ落ちていない場合は歯ブラシなどで優しくこすり落とします。もし1時間つけ置きしてカビが取れていなくても、それ以上のつけ置きは生地を傷めるので、1時間程度におさえておきましょう。

  • カビが取れたら、洗濯表示にならって洗濯機か手洗いで普段通りに洗濯し、しっかり乾燥させて終了です。

  • カビが生えたのが取り外せないパーツだった場合、消毒用のアルコールスプレーを使ってカビ取りします。消毒用アルコールをタオルなどの布に染み込ませて、カビの生えたところを叩くように拭き取ります。
    カビが落ちたら風通しの良い場所でしっかり乾燥させます。

服にカビをつけないための正しい保管方法

いくつかカビ取りの方法をご紹介しましたが、カビ取りには手間もかかるし大事な衣類にダメージを与えてしまうかもしれません。そうならないためにはカビが生えないよう日頃から対策しておくことが大切です。
ここでは服にカビをつけないための正しい保管方法を見てみましょう。

クローゼットやタンスなど収納場所の掃除

クローゼットやタンスがホコリなどで汚れていると、それがカビの栄養になりカビが生えやすくなります。服を収納する場所はできるだけ清潔にしておきましょう。
なかなか掃除することのない場所ですが、普段の掃除に少し手を加えるだけでカビの予防になります。

またクローゼットやタンスの中の服にすでにカビが生えていた場合、その服だけでなく一緒にしまっていた周りの服やクローゼットそのものにカビが広がっている可能性があります。

その時は周囲の服やクローゼットにカビが移っていないかよく確認します。カビが移っていそうな服はすべて洗濯するか、状態によっては廃棄した方がいいでしょう。

カビが広がってしまったクローゼットやタンスはカビをまき散らさないように注意しながら湿らせた雑巾などできれいに掃除します。気になる方はマスクをつけて行うのがいいでしょう。掃除が済んだら、最後に除菌用アルコールスプレーを全体にまんべんなく吹き付けて除菌します。

一度着た服は洗濯してからしまう

当たり前のように思うかもしれませんが、一度着た服は洗濯してから収納するようにしましょう。服は一度着ただけでも、目に見えない皮脂汚れや汗、気づかないうちについてしまった食べこぼしなど、カビの栄養になるものが付いた状態。ただでさえ湿気や温度でカビが生えやすいクローゼットやタンスの中にそのまま収納してしまうと、あっという間にカビが繁殖してしまいます。

おしゃれ着や冬場に着る機会の多いニットなど、洗濯することで型崩れや色落ちが心配な服は何度か着てから洗濯する方も多いですが、毎回洗濯するのが難しいのであれば、汚れがついていないかよく確認してきれいな状態にして収納するようにしましょう。

換気と除湿に気を付ける

クローゼットやタンスの中など、服を収納する場所の湿気を取り除くことでカビの発生を防ぐことができます。時々クローゼットや押し入れなどの扉を開けて換気をし、湿気がこもらないようにしましょう。

併せて除湿剤を使うと効果的に除湿ができておススメです。置くタイプのものやハンガーラックにかけるタイプ、タンスや収納ケースに入れて使うシートタイプなど、いろいろな種類の除湿剤が販売されています。収納場所の状態に合わせて使い分けるといいですね。

またクローゼットや押し入れなどの湿気を取ることも大切ですが、意外な盲点が「クリーニングのビニール袋」と「服のしまい方」です。
クリーニングに出して返ってきた時に服にかぶせてあるビニール袋、そのまま片づけてしまっている方も多いのではないでしょうか?ビニール袋に入れたまま服を収納していると、袋の中で湿度が高くなりカビが生えやすい状態になってしまいます。さらに服のしまい方にも注意が必要で、すきまなく詰め込みすぎると風通しが悪くなり、湿気が高くなる原因に。万が一カビが発生した場合も、そのカビが周りの衣類に移りやすくなります。

洗濯槽の掃除をする

今ではすっかり当たり前になってきた洗濯槽の掃除。掃除を怠ると洗濯槽の中に洗剤の残りや衣類についていた皮脂などの汚れがたまってしまいます。それがカビの温床になり、洗濯槽の中にカビが生えてしまうんです!

カビの生えた洗濯機で洗濯して服にカビを移してしまっては本末転倒ですよね。そうならないためにも、洗濯槽は1~2か月に1回くらいの頻度で定期的に掃除するようにしましょう。掃除に使うアイテムは専用のクリーナーや重曹、セスキ炭酸ソーダなどいろいろありますが、どれも洗濯機に入れて運転するだけと簡単です。

どうしても落ちない時はクリーニングへ

カビがついてしまった服や寝具など、自宅でカビ取りを試したけどどうしても落ちない...。そんな時はクリーニング屋さんにお願いするのがおススメです。クリーニング屋さんは洗濯のプロ。カビ取りについてもさまざまなノウハウを持っていて適切に対処してくれます。黒カビはプロでもなかなか落とすのが難しいため、染み抜きなど別料金が発生する場合がありますが、白カビであれば通常のドライクリーニングで対応できることも。

いずれにしても自宅で無理なカビ取りをして大事な衣類を傷めてしまう前に、クリーニング屋さんに相談してみてはいかがでしょうか。

少量の宅配クリーニングで安いのは?比較してみた。 少量の宅配クリーニングで安いのは?比較してみた。

(※本ページはプロモーションが含まれています。)

  • 広告
  • 広告
PageTop

CATEGORY