洗剤で消えないゾンビ臭を簡単に消す方法 23.09.13  （更新: 23.09.13）

何度洗濯しても蘇るいわゆる「ゾンビ臭」。 「生乾き臭」「部屋干し臭」などとも言われるこのニオイは雑菌が繁殖した衣類によく起き、この菌が原因のニオイは一般的な洗濯機用洗剤では落とせないんです。 洗濯機用洗剤は汚れを落とし抗菌はできても、除菌はできないからです。
ですので、一度衣類に雑菌が発生してしまうと、洗濯ではなく、他の方法で除菌する必要があります。

ゾンビ臭を簡単に落とす方法

ゾンビ臭がする衣類を洗濯して、すぐ後の衣類からはゾンビ臭がしないこともあります。 これは、ゾンビ臭の原因は菌自体ではなく菌の排泄物のニオイで、菌の排泄物は家庭用洗濯機と普通の洗剤で洗い流せるからです。
しかし冒頭で説明したように、菌自体は家庭の洗濯機と一般的な洗剤では洗い流せないので時間が経つにつれて残った雑菌が、再び排泄し、ゾンビ臭が蘇るというわけです。

つまりゾンビ臭を消すためには、雑菌の排泄物だけでなく雑菌自体も取り除く必要があるのです。

では、衣類についた雑菌を取り除き、ゾンビ臭を消す方法をご紹介します。

漂白剤入り洗剤を使う

冒頭で一般的な家庭用洗濯洗剤では、ゾンビ臭の原因となる雑菌の除菌はできないとお伝えしましたが、実は「漂白剤入り粉末洗剤」を使えば除菌することが可能です。
漂白剤入り粉末洗剤は普通のドラッグストアやスーパーなどで売っており、洗濯機に入れて使用できます。

また、塩素系漂白剤に浸けると、衣類の色が抜けてしまう「脱色」や、色を変化させてしまう「変色」が起きることが多いですが、一般的な漂白剤入り洗剤は、酸素系漂白剤が入っており、色柄物の衣類を洗濯しても全く問題はありません。
ただし、ごく一部の金属系染料を使った衣類の場合は変色することがあるため注意して下さい。

乾燥機を使う

ゾンビ臭のニオイの元であるモラクセラ菌は約60℃以上で1分間加熱すると死滅するといわれており、乾燥機付きの洗濯機やコインランドリーの乾燥機を使うと効果的です。
ただし、高温で乾燥後、菌の死骸を餌にして、また雑菌が繁殖するので、面倒でも乾燥後すぐに再度洗濯してください。

熱湯を使う

ゾンビ臭のニオイの元であるモラクセラ菌は60℃以上の高温で死滅するので、熱湯に10～15分間浸すのも効果的です。
煮沸消毒後、洗濯機で再度洗濯すれば、菌の死骸も洗い流せるため、ゾンビ臭もなくなります。
ただし、高温に弱いポリエステルやアクリルなどの化繊には使えない方法なのでご注意ください。